今更、映画化した小説の紹介とか・・・しかも20年以上前の小説。
でも風化しない、面白い作品、
東野圭吾さん作の秘密を宣伝させてくれ
この作品はわたしを自称小説好きへと押し上げた由緒正しき(?)作品なのです。
とくに、
- 最近面白い小説に出会えてない方
- 昔は読んでたけど数年ぶりに1冊何か読みたい方
当てはまる方は自信を持って面白いと言わす自信がある。
是非最後まで読んでみてね。
まずは大まかなストーリーを説明!!
大まかなストーリー(ネタバレ少な目)
わたしの素人に毛も生えてない、ただの素人が何とか読みたくなるようにまとめてみた。
できるだけ作中の言葉は使わないように書いてるから、読むとまた雰囲気違って感じると思う。
そこも楽しんでほしい。おこがましい。すいません。
中年男性は夜勤を終えて1人家に着く。
妻と娘は毎年恒例の里帰りのため不在にしていた。
今年は安く行ける手段として高速バスで行くと今朝聞いていた。
いつも通りぼんやりテレビを眺めているといつもとは違う緊迫した雰囲気で馴染みのアナウンサーがニュースを読み上げていた。
最初は気にしていなかったが徐々にそのニュースが交通事故で、高速バスで、そして行き先が2人が向かった場所で、と分かり頭が真っ白になる。
病院に駆けつけた時には妻は命を落としていた。
そして娘は意識がない重症となっていた。
唯一の救いは娘が生きていたことと、外傷がほとんどないことだった。
妻が娘を守ように抱えていたと後から聞いた。
娘が目を覚ましたときには本当に嬉しかった。
目が覚めた娘が父親に伝えた事は私はあなたの妻である、ということだった。
娘の体に妻の意識。信じられないがどうやら本当のようだった。
ほどなく退院したあと、外では娘として、家庭では妻として生活していった。
苦労はあったが楽しい日々だった。
しかしある日、妻にある「異変」が起きた。
その「異変」から妻の気持ちは大きくかわった。
もちろん自分も変わったがうまく受け入れることができないでいた。
その「異変」は徐々に大きくなっていく。
そして最後に妻が残した決心。
これに気づいたとき・・・
盛り上がりポイント
今回は小説を読んでほしいため、大きな出来事を「異変」という言い方をしました。
読んでいただいた方にはわかると思うけどこの「異変」から2人の感情は大きく変わっていく。
元々、娘の体に妻の意識なんて異常な状態から、
この「異変」でさらに異常な状態になっていく、
ここが1番の盛り上がり、クライマックスだ!!
わたしは最後の妻の決心に思わず声もれた、そんなラストでした。
私のおすすめポイント
クライマックスももちろんおすすめポイントなんだけども、
わたしが推しているのは他にもありまして。
思春期の娘の体に妻。
つまり、青春時代真っ盛りの中に妻が飛び込んでいくわけです。
最初はアイツうまくやれるかな〜と半分親心に相手を思っていたが
段々と不安と嫉妬心に駆られていきます。
そして愛ゆえに度がすぎた干渉をしてしまいます。
感想は男女差があるかも?
思いが強いゆえの行動が異常行動になってしまう。
頭と気持ちが食い違う感覚。
男の自分にとっては共感先は男、つまり夫になるんだけど
その異常行動に関しても共感してしまうことがありました。実際はやらんけど。
もしかしたら女性が読むと共感よりドン引きなんだろう・・・
最近買った文庫本のあとがきに映画出演者の広末涼子さんの書かれた文章が入っていて、
そこには女性側に共感した、女性しかわからない感情が見えた
というようなことが書いてあったし、
読む人の性別や年齢、環境によって感じ方が違う作品かもしれない。
最後に・・・
とにかく読んだことない、映画見てないって人は読んでみてほしい。
U-NEXTで無料で映画も見れるらしいからそれもいいかも。
以上!